
JRAの歴史が、また一つ塗り替えられた――。
2026年オークス(優駿牝馬)。
3歳牝馬の頂点を決める大舞台で、今村聖奈 が、JRA所属女性騎手として史上初となるGⅠ制覇を達成した。
騎乗馬ジュウリョクピエロとの鮮烈な差し切りは、多くの競馬ファンに“新時代の到来”を印象づけた。
“天才少女”と呼ばれた騎手人生の始まり
滋賀県出身の今村聖奈騎手は、2003年11月28日生まれ。
幼少期から馬に親しみ、競馬学校へ進学。2022年にJRA騎手免許を取得し、栗東・寺島良厩舎所属としてデビューした。
新人時代からその才能は際立っていた。
デビュー1年目で51勝を挙げ、女性騎手の年間最多勝記録を更新。
さらに同年のCBC賞ではテイエムスパーダとのコンビで重賞初制覇を達成し、“女性騎手の枠を超えた逸材”として一気に注目を浴びる存在となった。
小柄ながら思い切りの良い騎乗スタイルが特徴で、特に逃げ・先行戦術に定評がある一方、大舞台で見せる勝負勘も高く評価されてきた。
オークスで刻んだ「歴史」
2026年5月24日、東京競馬場。
オークスで今村騎手が手綱を取ったのは5番人気のジュウリョクピエロ。
女性騎手として史上初のクラシック騎乗というだけでも大ニュースだったが、その初舞台でいきなり頂点に立った。
レースは直線で馬群を割る大胆な進路取り。ゴール前で鋭く抜け出し、クビ差で勝利をもぎ取った。
レース後、今村騎手は
「本当に夢を見ているみたいです」
と涙ながらにコメント。
この勝利は、
- JRA女性騎手初のGⅠ制覇
- JRA女性騎手初のクラシック勝利
- 女性騎手初のオークス制覇
という“三重の歴史的快挙”となった。
苦難も経験した22歳
順風満帆に見える今村騎手だが、これまでには逆風もあった。
2023年には、騎手控室でのスマートフォン使用問題で騎乗停止処分を受け、大きな批判を浴びた。当時は“将来を嘱望されたスター候補の失速”とも言われたが、その後は騎乗姿勢を見直し、地道に信頼を積み重ねてきた。
だからこそ、今回のGⅠ制覇には“復活”という意味合いも強い。
SNS上でも、
「ここまで戻ってきたのがすごい」
「歴史を変えた日」
など、祝福の声が相次いだ。
人物像 「負けず嫌い」と“人馬一体”
JRA新人インタビューでは、座右の銘として「人馬一体」を挙げている今村騎手。
普段は明るく親しみやすいキャラクターで知られる一方、レースになると非常にストイック。関係者からは「勝負根性が強い」「度胸がある」と評されることも多い。
また、若手騎手の中でもファッションやメイクへの関心が高いことで知られ、女性ファンからの支持も厚い。小柄で笑顔の印象が強いが、レースでは大胆な騎乗を見せる“ギャップ”が人気の理由でもある。
SNSアカウントは?
現在、今村聖奈騎手本人による公式SNSは限定的で、積極的な個人発信は多くない。JRA所属騎手は公営競技の性質上、SNS運用に慎重なケースが多い。
ただし、レース映像やインタビューは、JRA公式YouTubeチャンネル などで頻繁に公開されている。
また、ファンコミュニティや競馬メディアでは日常の様子や騎乗後コメントが大きく取り上げられており、今回のオークス後には国内外の競馬ファンから祝福コメントが殺到した。
“女性騎手の時代”を切り開く存在へ
これまでJRAでは、女性騎手がGⅠを勝つ壁は極めて高いと言われてきた。
しかし、今村聖奈騎手は22歳にして、その歴史を打ち破った。
単なる“女性初”ではない。
若さ、技術、話題性、スター性を兼ね備えた存在として、競馬界全体を変える可能性を秘めている。
オークスのゴール後、ガッツポーズを見せた今村聖奈。
その姿は、多くの競馬ファンの記憶に長く残り続けるだろう。





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