【スプリンターズステークス2021】考察/予想/推奨馬
中山競馬場 1200メートル(芝)で行われる3歳以上オープン戦
当レースはJRA賞最優秀短距離馬の選出が占われる重要な一戦と言えるだろう。
2011年から2020年のJRA賞最優秀短距離馬に選出された馬の10頭の内、実に7頭もの馬が当レースを勝利している。
残り3か月で今年も終わりになるが、ここから最優秀賞を獲得する馬を探りつつ、過去10年の結果から考察していきたいと思う。
牝馬優勢
当レースの戦績では、牡馬よりも牝馬が優勢といったデータがある。
性別別戦績を見てみると、3着内率は牡馬とせん馬で15.0%、牝馬が26.4%という数字から見て取れるように、牝馬の3着内率が圧倒している。
また、当該レースにおいて牡馬、せん馬の3着以内入賞の馬は16頭おり、その内12頭が同年開催のJRA重賞で1着経験のある馬であった。
よって、今年のJRA重賞の勝ち鞍のない牡馬、せん馬は割引が必要だという事になる。
戦績別
前走好走の馬が基本的に強いと言えるだろう。
過去10年の3着内の馬30頭の前走の戦績を見ると以下の様になる。
前走着順が1着または、2着以下で1着とのタイム差が0.3秒以内。
これらの条件を満たしている馬が、1着10頭、2着7頭、3着7頭と実に24頭もの馬がこの条件を満たしている。
しかし、この条件を満たしているからと言っても過信は禁物。
65頭もの馬が着外に沈んでいることもお忘れなく。
しかし、更に直近のデータ(2016年以降の5年間)のみを重視するのであれば、上記に該当しない馬の戦績は、2着1頭、3着1頭と非常に苦戦を強いられている為、直近のデータを最重要視するのであれば、前述のデータに全幅の信頼を寄せても良いのではないかと考えられる。
更に、年明けの戦績にも注目したい。
上記と内容が一部重複する部分もあるがまずは見て頂きたい。
過去10年の3着内の馬30頭中24頭は、同年の4大競馬場で行われたオープンクラスで1着となった経験がある馬であった。
この経験のない馬の3着内率は5.8%と心もとない結果が見て取れる。
東京・中山・京都・阪神での勝ち鞍のない馬は割引が必要になるだろう。
また、上記の条件に当てはまらない馬で3着内に入った馬は、全て牝馬であった。
牝馬且つキャリア16戦以内の馬という競争歴の少ない馬であれば、実力が伴っているのであれば、軽視する必要はないのではないか。
そして、前記の内容と通ずるものがあるので、キャリアについても記載しておこう。
通算27戦以上走っている馬の3着内率は、過去5年間で見ると3.7%と非常に低い数値が出ている。
キャリア晩年の馬や使い込まれている馬は割引が必要かもしれない。
最後に過去5年の勝ち馬の末脚にも注目したい。
この5年間共に上り3ハロンのタイムが、メンバー中3番手以内のタイムをたたき出した馬が勝利している。
これらの勝ち馬は全て、前述の4大競馬場での勝ち鞍があり、前走1着または1着と0.1秒差以内の2着以下着順。通算出走数が27戦未満。
これらが共通している。
これらを踏まえて推奨馬を挙げていきたいと思う。
推奨馬
◎本命 ピクシーナイト
前走、前々走と外枠を引いた為、後方の競馬を選択したのかと思われるが、嘆くことなかれ。
前走の最終コーナー通貨順位6番手以下の馬が、当レースでは大金星を多数挙げている。
上記の条件にも合致する部分が多く、前走で敗れたレシステンシアも同レースに出走するが、ここでリベンジを果たしたいところだ。
強敵揃いで混戦も予想されるが、ここを勝って短距離戦線の主役に躍り出たい。
○対抗 レシステンシア
文句なしの対抗選出。本来であれば本命に推したいくらいだが、前走の最終コーナー通貨順位という面でのみ、本命に推したピクシーナイトよりもデータの合致要素が少なかった為対抗とした。
感情面でのみ言うとこちらを本命に推したいところでもあるが、データを重視しこちらを対抗評価という形にした。
▲単穴 ダノンスマッシュ
正直な話、どうせこの馬が勝つだろう。
そう思ってはいるものの、海外挑戦からの長期休養明け。
負けた前走を引きずる事はないと思うが、からっきし走らなくなってしまう馬もいる為、ここは敢えて単穴という評価に落ち着かせたい。データ上も上述の2頭より当てはまる項目が少なく、今回はこの評価で。
各馬の選定理由と重複するが、今回はデータ上での印となる為、実力伯仲もしくはデータを除けば、単穴候補のダノンスマッシュが本命でも良いとは思うが、今回は考察したデータを元に推奨馬を挙げている。
この考察をご自身の予想と照らし合わせてみるのも面白いのではいだろうか。
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