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佐賀競馬場を徹底解説|前が止まらない九州競馬の要塞、スピードと立ち回りの極致

九州競馬の最後の砦、その存在感

佐賀競馬場は、九州で唯一現存する地方競馬場だ。かつては複数存在した九州の地方競馬も、時代の流れとともに姿を消し、現在では佐賀競馬場がその歴史と文化を一身に背負っている。

その背景もあり、佐賀競馬場のレースには独特の“守り抜いてきた競馬”の匂いがある。派手さよりも実戦、理屈よりも結果。スピードを武器に、前で運び、押し切る。極めてシンプルだが、その分、誤魔化しのきかない競馬がここにはある。

佐賀競馬場は1973年に開設された。九州地方の競馬ファンの受け皿として誕生し、地域密着型の競馬場として発展してきた。

一時期は経営面で厳しい局面も迎えたが、ナイター開催の導入やネット投票の拡充により、現在では安定した運営を続けている。佐賀競馬場は、単なる一競馬場ではなく、九州競馬そのものを存続させる象徴的存在だ。

ダートコースの基本構造

佐賀競馬場のダートコースは1周約1,100m。地方競馬場としては標準的だが、直線距離は約200mと短く、小回り形状が特徴だ。

スタート後すぐにコーナーへ向かうレイアウトのため、序盤の位置取りが極めて重要となる。後方からでは、展開の助けがなければ届かない。

砂質とスピード維持

佐賀のダートは比較的締まっており、スピードが落ちにくい。園田競馬場と似た性質を持つが、さらに直線が短いため、前で運んだ馬がそのまま押し切るケースが多発する。

佐賀記念(JpnⅢ)

佐賀競馬場最大の全国区レースが佐賀記念。JRAの一線級ダート馬が参戦し、地方馬との力関係がはっきり示される。

小回りコースで行われるため、中央馬であっても油断はできず、位置取りと仕掛けのタイミングが重要となる。

九州ダービー栄城賞

九州の3歳チャンピオンを決める伝統の一戦。世代の頂点を争うレースであり、佐賀競馬の未来を担う馬が誕生する。

サマーチャンピオン(JpnⅢ)

短距離ダートの重要重賞。ハイペース必至の展開の中で、スピードと粘りが試される。

逃げ・先行は最優先

佐賀競馬場では、逃げ・先行馬を軽視する理由がほとんどない。内枠からスムーズに先行できる馬は、信頼度が非常に高い。

ペースを作れる馬

単なるスピード馬よりも、自分の形でペースを刻める馬が強い。楽にハナを取れるかどうかが、最後の粘りに直結する。

差しは“早め”が条件

差しが決まる場合でも、4角で前に取り付いていることが絶対条件。直線一気は、展開待ちとなる。

佐賀競馬場は、どこか素朴で温かい空気に包まれている。観客と競走馬の距離が近く、地方競馬らしい一体感を感じられる。

小回りコースを目いっぱい使ったレースは、展開が早く、見ていて飽きない。ゴール前での押し合いは、思わず声が出るほどの迫力がある。

佐賀競馬場の競馬は、極めて分かりやすい。前へ行き、押し切る。ただし、それを実現するには、スピード、スタート力、ペース判断という基本技術が高いレベルで要求される。

だからこそ、佐賀で安定して結果を残す馬と騎手は、他場でも通用する。佐賀競馬場は、競馬の基本を最も純粋な形で突き詰めた舞台なのだ。

競馬を理屈で考えすぎて迷ったとき、佐賀競馬場のレースを観てほしい。そこには、競馬の原点とも言える“前で勝つ”という明快な答えが、確かに存在している。

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