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高知競馬場を徹底解説|日本一タフなダートが生む“最後まで走る競馬”の真髄

日本一“しんどい”競馬場から目が離せない理由

地方競馬ファンの間で、高知競馬場は特別な存在として語られることが多い。理由は明快だ。とにかく止まらない。いや、止まれない。 それほどまでに高知のダートはタフで、最後の直線では馬も騎手も限界に近い表情を見せる。

一見すると地味で、派手なスピード決着とは無縁。しかし、高知競馬場のレースには「競馬とは何か」を突きつけてくる迫力がある。スタミナ、気持ち、そして我慢。能力をごまかせない競馬が、ここにはある。

高知競馬場は1948年に開設された。四国で唯一の地方競馬場として、長年にわたり地域競馬を支えてきたが、2000年代には深刻な経営難に陥った。

一時は廃止も現実的に検討されたが、開催形態の見直しやナイター競馬「夜さ恋ナイター」の導入、ネット投票の拡充などによりV字回復を遂げる。この再生ストーリーは、地方競馬史においても象徴的な出来事だ。

ダートコースの基本構造

高知競馬場のダートコースは1周約1,100m。地方競馬場としては標準的なサイズだが、問題は砂質にある。

砂が深く、脚が削られる

高知のダートは非常に砂が深く、水分を含みやすい。そのためスピードが持続しにくく、レース後半になるほど脚が重くなる。

前半で飛ばしすぎた馬は、直線で一気に減速する。逆に、序盤で無理をしなかった馬が、ゴール前でじわじわと浮上してくる。

高知競馬場の代名詞とも言えるのが「夜さ恋ナイター」だ。夜間開催によって、全国のファンが仕事終わりに高知競馬を楽しめるようになった。

照明に照らされたタフなダートを、馬たちが必死に駆け抜ける姿は、高知競馬ならではの光景。ナイターは単なる時間帯の変更ではなく、高知競馬の魅力を全国に発信する装置となった。

高知優駿(黒潮ダービー)

高知競馬場のクラシック競走にあたる一戦。3歳世代の頂点を決めるレースで、将来の高知競馬を背負う馬が誕生する。

黒潮皐月賞

世代初期の力量を測る重要なレース。完成度よりも、タフな競馬への適性が問われる。

珊瑚冠賞

古馬中距離路線の頂点を決める伝統重賞。スタミナと底力がなければ通用しない。

スピードよりスタミナ

他場感覚でスピード型を狙うと、高知では痛い目を見る。重要なのは、最後まで脚を使えるかどうか。

展開より“耐久力”

逃げ・先行が有利になることもあるが、無理に前へ行った馬は止まる。ペースを抑え、長く脚を使えるタイプを評価したい。

高知巧者の存在

高知競馬場には、明確な“コース巧者”が存在する。成績表以上に、過去の高知実績は重視すべきファクターだ。

高知競馬場は、観客席とコースが近く、馬の息遣いが伝わってくる。直線で必死に踏ん張る姿は、数字や配当以上の感情を揺さぶる。

派手さはないが、真剣勝負の濃度は非常に高い。

高知競馬場のレースを見ていると、競馬は単なるスピード比べではないと気付かされる。最後まで走り切る力、負けない気持ち、そしてそれを引き出す騎手の判断。

効率や派手さとは無縁だが、その分、競馬の本質が剥き出しになる。高知競馬場は、日本で最も“競馬らしい競馬”が行われている場所の一つだ。

もし競馬に慣れ、刺激を求めるようになったなら、一度は高知競馬場のレースをじっくり観てほしい。そこには、他の競馬場では味わえない、深く重い魅力が確かに存在している。

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