【紫苑ステークス2021】予想/考察/本命馬

中山競馬場 2000メートル(芝)で行われる3歳オープン戦

牝馬三冠最終戦と同じ距離で争われるトライアルだ。

2000年にオープン特別として秋華賞トライアル用に始まったレースだが、当レース出走馬の本戦である秋華賞の戦績が1着1回、2着0回、3着2回と今一つの内容であった。

しかし、当レースがGⅢ昇格となった後の戦績には目を見張るものがある。

[引用:昭和男児]

2016年当レース2着のヴィブロスの秋華賞1着を皮切りに、2017年ディアドラも当レースをトライアルで使い秋華賞1着と好成績を残している。
また2019年3着のカレンブーケドールが本戦である秋華賞2着、2020年4着のマジックキャッスルも秋華賞では2着と紫苑ステークス組が連対に絡む事が多くなっている。

よって、牝馬三冠最終戦に向けて役立つよう、GⅢ昇格後の過去5年の結果を追って分析していきたいと思う。

過去5年の戦績から1着馬の単勝オッズが5倍未満となっており、人気馬が非常に好走する確率が高いと言える。4.9倍までの馬の3着内率に至っては75.0%と圧倒的信頼度である。

1着流し(マルチあり)などで馬券購入する際は上述の人気馬から流す事で鉄板とも言える買い目構築が出来るのではなかろうか。

また、穴馬の台頭に関しては全く期待できず、固く決まる傾向にある事も覚えておこう。

理由としては上記にもある通り75.0%もの上位人気馬が3着内を確保しており、穴馬の入る余地が殆どないというデータが示す通り、単勝オッズが最も高い馬で馬券圏内に収まった馬は、2020年2着のパラスアテナのみ。
単勝オッズは25.0倍であった。そして、何よりも30倍以上の馬は3着以内に一度も入線出来ておらず、過去のデータを見る限り信頼度は皆無と言って良いだろう。

人気上位以外の馬で組む際はそれなりの覚悟と予想者の確固たる自信が必要となってくるかと思われる。

ここで、オッズ割れした際の注目ポイントもデータを追って記載していきたいと思う。

当レースを走るにあたり、ここまでの出走レースでGⅠレースに出走経験があり、尚且つ結果が掲示板圏内であった好走馬に焦点を当てていきたい。

過去5年のデータ上では上述の条件に当てはまる馬は、8頭のみと非常に少ないが、5/8頭と半数以上の馬が3着以内に入線している。上位人気がオッズ割れで複数頭いる場合はGⅠ出走経験のある馬から選んでみるのも良いだろう。

そして、GⅠ出走経験のない馬で3着内に入選したものは10頭中9頭。9頭のいずれもオープンクラスで掲示板圏内を確保している馬であった。

これらの実績のない馬は極端に成績が悪く、3着内率2.4%と絶望的な数字が物語っているように切り筆頭候補になる。

基本的に直近の結果だけで見ると、前走が重賞からの出走馬で、好成績を残している馬を重要視していく事が大事になってくるだろう。なお、ここ3年は2勝クラスからの出走馬は一度も馬券圏内に入線出来ていない事も注視しておきたい。

ここまでのデータを見た上で現時点での推奨馬を挙げたいと思う。

推奨馬

◎本命 ハギノピリナ

前走がオークス、1着と0.1秒差の3着。前走の単勝人気こそ低いが、未勝利から1勝クラスを2連勝してからと経験が少なかった為、評価が難しかったのだろう。
今回はここまでのレース結果から上位人気に推される事は容易に想像出来る。
当レースでは頭ひとつ抜けた存在となるのではなかろうか。

〇対抗 エクランドール

新馬戦、1勝クラスを順当に勝ち上がり距離適性も申し分のないところを見せている。素質だけで見ればメンバー内随一と言っても過言ではないだろう。
しかし、上述のデータを元にした際は一歩見劣りする部分がある為、今回は対抗という評価にした。
本命に推しても良いくらいの強さの片鱗は見せている為、当レースも主役級の活躍を見せるのではないか。

▲単穴 ファインルージュ

前走は11着と結果こそ振るわなかったが、最後の直線で鞍上の合図で加速し、グイっと伸びる兆しは見えた。
しかし、目の前に馬群の壁があり加速しきれず気持ちを切らした感はあった。
距離的に長かったか、気持ちを切らしてしまったせいかは判断に悩まされるが、重賞勝ちの経験もあり巻き返しが期待される。
一度勝っている中山の舞台で本来の走りを見せられれば、優勝も見えてくる。

印は枠順など確定後に変更した方が良い馬も居るかと思うが、参考にしてみてはいかがだろうか。