【菊花賞2021】考察・予想・推奨馬

阪神競馬場 3000メートル(芝)で行われる3歳オープン戦

従来は京都競馬場で行われているが、改修工事の影響で今年は阪神競馬場で開催される当レース。
三冠最後のレースで「最も強い馬が勝つ」の名言で知られるレース。
有終の美を飾るのはどの馬か?過去10年のデータから考察していきたい。

阪神の芝3000メートルは中枠の入線率があまりよろしくない傾向にある。
全て「阪神大賞典」の結果からではあるが、過去10年の傾向ではそういった結果が出ている。

内枠の好走馬のポイントは、道中ロスなく内を周り先行した馬
また、外枠は後方から良い脚を使い道中じりじりとポジションを上げていった馬に好走が見られる。
脚質と枠番の因果関係は深そうである。
先行、逃げは内枠。
差し、追いは外枠が好走を期待する判断材料になるのではなかろうか。

<引用元:昭和男児>

当レースの中心となる馬はトライアル組から。

過去の戦績を深掘りすると条件戦馬からの勝ち鞍もあったものの、近年は重賞組しか勝利していない。
(過去10年の結果もそうだ)目覚ましい活躍を見せているのが、2010年以降の「神戸新聞杯」組。

こちらは毎年連対するという好走結果が出ており、それに対し条件クラス組は、2着、3着はあるものの軸馬にするには物足りない結果しか出せていない。

神戸新聞杯組の戦績

1着8頭、2着5頭、3着4頭、4着以下49頭

このように半数以上を「神戸新聞杯」組が占めている為、ここからの馬が有力候補で間違いないだろう。

また、神戸新聞杯着順にも注目したい。

メンバー内で最先着した馬の勝率は60%もの数値を占めており、馬券圏外となった馬は2014年のワンアンドオンリー1頭のみ。
メンバー内の「神戸新聞杯」最先着馬を軸に据えることが、的中への第一歩になるのではなかろうか。
こちらもデータとしておこしてみた。

神戸新聞杯過去10年の最先着馬

1着6頭、2着1頭、3着2頭、4着以下1頭

と、このように疑う余地のない結果が出ている。ここは抑えておきたいポイントだ。

そして、通算勝利数にも目を向けてみよう。

3歳馬のみのレースの為、出走経験の浅い馬もいるが、一定の評価を下すには申し分のないデータとなっている。

過去10年、当レース出走馬に5勝以上を挙げていた馬が3頭いたが、それらは当レースもきっちりと勝っている。
三冠馬などが、例としてわかりやすいだろう。
そして、4勝馬は13頭おり、その内3頭が勝利している。

3勝馬、2勝馬から4頭の当レース勝利馬が出ているが、同条件の出走頭数が非常に多い為、割合的には勝率は低めになっている。
しかし、2着、3着ともに9頭ずつと馬券圏内は安定しているといえる。
相手馬として選定するには申し分のない戦績だ。この条件の馬は更に前走の戦績にも注視して欲しい。
この条件で前走2,3着であった馬の好走率は41.2%と信頼度の高いものとなっているが、前走1着の該当馬は全て着外に沈んでいる為、この条件に当てはまる前走1着馬は過信禁物といったところだ。

過去10年共通データ

当レースの優勝馬には、2019年のワールドプレミアを除くすべての馬に連勝記録があった。

10分の9がその記録があり、過去5年に至っては更に掲示板をはずしたことのないという条件の馬が勝利している。

前述のワールドプレミアも連勝経験こそないものの4着以下に敗れたことのない戦績であった。
ここでは連勝経験と大崩れしない安定度の高い馬を優先的に選定した方が良いという結果が見て取れることも忘れないで置きたい。

ここまでのデータを元に推奨馬を選定していきたいと思う。

推奨馬

◎本命 ステラヴェローチェ

一部を除きほぼ全ての条件を満たしていると言える。
皐月賞、ダービー共に3着。
トライアルの神戸新聞杯では1着。
実績的にも今回のメンバー内では随一の猛者。
ここは勝って三冠最後のひとつを獲得したいところだ。実績だけで見るとここで負けるはずがないと思える一頭。
普段通り走ればまず勝ち切るだけの力はあるだろう。

○対抗 レッドジェネシス

前走の神戸新聞杯で本命のステラヴェローチェとの追い比べで0.0秒差の僅差で後塵を拝す形となったが、ここで本命馬をおびやかすのは。と考えるとそれは当馬ではないかと思う。
内枠を引いてしまった為、後方待機の脚質が仇となるか、それとも先行策に打って出るか。その部分が懸念材料となるため、対抗までの評価とする。

▲単穴 モンテディオ

こちらも神戸新聞杯組。本命、対抗馬に比べ0.5秒差と着差はあるものの、2走前で2600メートルのレースを勝つなど、距離的不安が少ない。
また、神戸新聞杯組以外の出走馬が条件戦からの馬が多く選びづらい。「アサマノイタズラ」など気になる馬はいるが、こちらを単穴評価にしたいと思う。

上記でも少し触れたが「アサマノイタズラ」、そして「オーソクレース」など気になる馬はいるものの、実績や経験を加味して上記の馬を選定した。
当レースは3歳馬にとって未知の距離である為、レースが始まってみないとわからない部分も多いが、本命馬は鉄板ではないかと思われる。
そこから相手を流してみるのも良いかと思う。
ご自身の予想の参考にしてみてはいかがだろうか。

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