【京成杯オータムハンデキャップ】考察/予想/本命馬
中山競馬場 1600メートル(芝・外)で行われる3歳以上オープンハンデ戦
昨年の京成杯オータムハンデキャップは、ゴール前で大接戦となり、逃げ粘ったスマイルカナをトロワゼトワルがハナ差かわして勝利した。
2014年は新潟競馬場の芝1600メートル外回りで開催されたが、そちらも含めた過去10年の成績を元に分析したいと思う。
サマーシリーズの勝敗を決する大事な一戦となる為、タイトル争いが激化する当レースは、実績上位と前走好走した馬が中心となる傾向が強く見受けられる。
過去10年の3着内馬に絞って見ると、30頭中18頭の中JRA登録馬が16頭以上。
そして、1400メートル以上のGⅠ、GⅡの出走経験があり4着以上の結果を残した馬だ。
こちらの条件に該当する馬は3着内率も34.0%と上々の結果を残している。
1400メートル以上のレースで好成績をマークしている馬は要注目と言えるだろう。
こちらの条件に該当する馬とそうでない馬で比較すると、勝率は2.5倍ほど該当馬が高く、続いて2着約3.5倍、3着内も約3倍と大きく差をつけている事がわかる。
また、上述で述べた条件外の馬で前走成績が4着よりも下の馬は3着内率5.8%と大苦戦。
よって条件面でクリア出来ていない馬は軽視する方向で考えて良さそうだ。
該当馬は16頭出走している。
しかし、GⅠ、GⅡの4着以上の経験のない馬でも前走の結果が3着以内の馬は、ある程度評価対象に入れられることも忘れずに居て欲しい。
こちらは勝率が10.0%、連帯率13.3%、3着内率26.7%と割と信頼出来る数字を残しているからだ。
所属別に見ると、近年は関東馬が苦戦を強いられている事がわかる。
過去4年間の栗東所属の馬が1着2頭、2着3頭、3着4頭に対し、美浦所属の馬は1着2頭、2着1頭、以下全て4着以下となっている。
近年では関西馬が中心となっている事が伺える。
サマーマイルシリーズの転戦の馬にも注目したい。
こちらも上記同様に過去4年の結果を見ると、3着内に入線した12頭中8頭は、同年開催の中京記念、関屋記念、2020年の米子Sにて、6着以上の結果を残した馬であったからだ。
3着内率40.0%と高い水準に達しているので、今年もここまで直近のレース結果を重視するのであれば、前述の3つのレースからの上位馬から馬券を買いたい。
そして、前走の着順、年齢も見てみよう。
こちらも直近の4年間を見ると、優勝馬の4頭は全て前走の戦績が連対している事がわかる。
前走の1着ないし2着の馬は信頼に値するのではないだろうか。
また、馬齢も大きく勝敗和分ける結果が出ている。
過去10年で6歳以上の優勝馬は、2015年のフラアンジェリコ1頭のみ。
直近の4年間では4~5歳馬が1~2着に頻繁に入線している事から、5歳以下の馬を中心に見て良いだろう。
前走の単勝オッズもチェック項目として挙げておこう。
過去10年の3着以内の馬の内、56.6%と過半数の馬が前走の単勝オッズが5番人気以内であった。この事から前走の人気にも注目してはいかがだろうか。
最後に、前走大敗馬のここでの好走は皆無に近い事から、前走着順6着以下の馬は全て切っても良いくらいの結果が出ている。
その点を踏まえた上でご自身で予想する際は、買い目を絞ってみるのが良いかもしれない。
以上を踏まえて当レースの推奨馬を選んでいきたい。
推奨馬
◎本命 グレナディアガーズ
当馬は3歳馬と若く、前走のNHKマイルでも3着、昨年末の朝日杯FSで2歳王者になった。
今後のマイル戦線の主役級の一頭。鞍上の川田騎手とのコンビでここは勝ち切りたいところだ。
相手も古馬で手ごわい相手が多くなるが、ここで勝ち切り強い競馬を見せつけたい。
○対抗 スマートリアン
前走の米子Sで2着。
直近の2戦が共に1600メートルで2着とあり勝ち切れるか否かという部分ではやや不安要素はあるものの、前走0.3秒差の2着、前々走0.1秒差の2着。そして今回は斤量が1キロ軽くなるという事で、タイム差を埋める事も出来るのではないか?と、考えられるためここでは対抗評価とする。
▲単穴 カテドラル
単穴候補に関してはいくつか候補はあったものの、直近のデータで中山の出走経験があり、且つ着順上位であり、ここまでのデータに合う当馬を選定した。
前走の中京記念では2着小倉競馬場で後方からの追い込みで0.1秒差の2着にまで差し迫ったところを見ると、メンバー内で実力最上位もあると見ている。
あくまでデータに拘った為この評価となるが、本命に推したい気持ちもある一頭だ。
当記事は枠順等確定前の記事である為、印は参考程度にして頂きたい。こちらのデータを参考にしてみてはいかがだろうか。