【セントウルステークス2021】考察/予想/本命馬

中京競馬場 1200メートル(芝)で行われる3歳以上オープン戦

当レースは至ってシンプル。

【引用:昭和男児】

直近の芝の重賞で4着以内の馬が上位になる事が見て取れる。

過去10年の3着内の馬30頭中27頭が、過去3走で芝重賞の4着以内に入った経験がある。
注目すべきは1着経験のある馬が29頭いる中、15頭が3着内に入り50%超えの圧倒的な成績を残している。
よって、直近の芝重賞で4着以上の馬から選ぶことでほぼ間違いのない馬券が作れるのではないだろうか。

データを見てみるとこの様になっている。

直近の芝重賞1着馬の戦績
 1着7頭、2着4頭、3着4頭
直近の芝重賞2着馬の戦績
 1着1頭、2着4頭、3着2頭
直近の芝重賞3着馬の戦績
 1着1頭、2着1頭、3着0頭

と、なっており直近の芝重賞で勝利した馬から馬券を構築していく事が的中への近道となるのではなかろうか。

また、その中でも前走重賞組が大きく成果を上げている。

上述の直近3走で結果を残している馬の中でも、更に1走前の結果を最重要視していきたい。
何故なら前走がGⅠ出走馬の3着内率が38.1%、GⅡ出走馬は2頭しか見当たらなかったが、1頭が優勝しており、GⅢ出走馬は3着内率が22.0%となっており、1走前が重賞の馬が好成績を残している事が目に見えてわかる為である。

上述の条件にあう前走GⅠ出走馬
 1着3頭、2着3頭、3着2頭
上述の条件にあう前走GⅡ出走馬
 1着1頭、2着0頭、3着0頭
上述の条件にあう前走GⅢ出走馬
 1着6頭、2着7頭、3着7頭

数字だけ見るとGⅢ組が圧倒している様に見えるが、1走前G1組は21頭中8頭が馬券圏内に収まっているのに対し、GⅢ組は91頭中20頭となっており、16%ほどGⅠ組の方が3着内率が高い数字となる事から、実績上位の馬が好走すると見て間違いないだろう。

当レースを予想するにあたって面白いデータがあり、通算勝利数と年齢の因果関係に注目していきたい。まずは以下の過去5年の優勝馬のデータを見て頂きたい。

2016年優勝馬
 ビッグアーサー 5歳 通算7勝
2017年優勝馬
 ファインニードル 4歳 通算5勝
2018年優勝馬
 ファインニードル 5歳 通算8勝
2019年優勝馬
 タワーオブロンドン 4歳 通算5勝
2020年優勝馬
 ダノンスマッシュ 5歳 通算8勝

見ての通り4歳馬は通算5勝以上、5歳馬は通算7勝以上している事がわかる。

この辺りの戦績を軸に有力馬の選定をしてみるのも面白いのではなかろうか。
このクラスになると、この馬も、あの馬もと迷うことが多々あるだろう。
そういった時は切りのセンスが問われることもあるが、データ的観点から予測し、選定してみるのもひとつの手かと思う。

そして、短距離ならではの逃げ・先行勝ちかと思いきや、前走の最終コーナー通過順位ごとに脚質を判断してみると面白い結果が出た。
(短距離の為、集団がまとまっている事もある為、一概にこの限りではない事を注記しておく)

こちらもデータとして見ていきたい。

2番手以内の馬
 1着2頭、2着1頭、3着3頭、4着以下20頭
3~5番手以内の馬
 1着3頭、2着2頭、3着2頭、4着以下22頭
6~10番手以内の馬
 1着1頭、2着1頭、3着3頭、4着以下29頭
11番手以下の馬
 1着2頭、2着3頭、3着2頭、4着以下36頭

11番手以下の入線頭数も多いが、4着以下の馬も多くやはり前に居る馬がやや優勢に見えるが、全体的に見ると、差しの位置にいる馬まではほぼ横並びの確率となりそうだ。

よって、実力が圧倒的上位であれば脚質問わず本命視出来るレースであるという事が見えてくる。
実力上位と先行力の強い馬から選定していく事で的中は得られるのではないかと思う。

ここまでのデータから当レースの推奨馬を選びたいと思う。

推奨馬

◎本命 レシステンシア

今回は上記のデータに完璧に当てはまる馬は見当たらなかったが、一番近い戦績で実績上位の当馬を選定したい。
鞍上のルメール騎手もここは絶対に勝ちたいところだと思われる。
相手関係を見る限り対抗馬になれそうな実績馬もデータ上ではほぼ見当たらず、ここは本命としておきたい。
ここで負けてしまうようなら評価を下げざるを得ない一頭だろう。

○対抗 ラウダシオン

2020年のNHKマイルの覇者。何故か近走のGⅠでは大敗続きだがGⅡまでのレースでは大崩れはなく、前々走の京王杯でも1着入線している。
前走から3か月と余裕を持っての参戦という事もあり、前走大敗は頂けないが、年齢別通算勝利数4歳で5勝というデータも満たしており、対抗馬として選定した。

▲単穴 カレンモエ

重賞未勝利ではあるものの、3戦連続GⅢにて2着と安定感のある走りを見せている。
ここでは本命、対抗に推した馬には見劣りするものの、2~3着争いには食い込めるのではないかと想定される。
福永祐一騎手のピクシーナイトと非常に悩んだが、ここは経験と大崩れしない安定感を取り、当馬を推奨させて頂きたい。

今回はデータに合致する馬があまり見当たらなかったが、近しい戦績を持つ馬から選定していった。
枠順確定次第で多少変更はあるかと思うが、概ねこちらの馬を中心に考えても良いのではないかと思われる。予想の参考にしてみてはいかがだろうか。