【札幌2歳ステークス2021】予想、考察、本命馬
第56回 農林水産省賞典
札幌2歳ステークス(GⅢ)
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昨年の札幌2歳ステータス
札幌競馬場 1800メートル(芝)で行われる2歳オープン戦
北海道競馬の最後の重賞となっており、昨年は白毛の初重賞勝利を達成したソダシも当レースに参加していた。
北海道開催はこの時期のみと、非常に開催期間が短い為、データ収集しやすい事が特徴とも言えるだろう。
当レースは2歳新馬戦で上位人気の馬が好成績を残す傾向にある。
過去10年の勝ち馬を見ても新馬戦で4番人気以内といった様に、デビュー当初から期待値の高い馬が順当に勝ち進んでいる傾向が強い。
3着内率に関しても上述の通りで、30頭中27頭がこれに該当する為、荒れた決着は付きづらい様に見受けられる。
また面白いデータもあり、2011年を除く過去10年分の記録を見ると、7月にデビューした馬の勝ち鞍が多く、直近の3年間に至っては連勝中と破竹の勢いを見せている。
更に2着、3着の馬にも注目したい。前述の3年間に7月デビューの馬が2着1頭、3着3頭と上述の1着3頭と7/9を占めている。
これは、今回のレースの行く末を見る上でもひとつの着眼点になるのではないだろうか。
また、当レースの特徴として前走のレース運びにも注目したい。
先行組が圧倒的に勝率が高く、好位置につけ先団の様子を伺いながら最終コーナーで2~3番手につけていた馬が好走している。
最終コーナーで先頭を走る馬よりも2番手以降の馬に着目していきたい。
先頭を走っていた馬の勝鞍が2勝に対し、2~3番手の勝ち鞍が4勝となっており、2着率も前者が2頭に対し、後者が6頭と一歩抜きん出ている。
これらのデータから、前走のレース運び、デビュー時期、デビュー戦の人気から割り出される期待値の高い馬を選定すると、今回のレースでは以下の馬が好走を期待出来るのではないかと推察される。
推奨馬
◎本命 ジオグリフ
C.ルメール騎手がデビュー戦に引き続き手綱を取る当馬が、最も上記の条件に当てはまり、更には走破タイムもメンバー内では優秀。
今回のレースでは頭ひとつ抜けている様に見える。
○対抗 オンリーオピニオン
当馬のデビュー戦は福島競馬場で稍重の馬場での逃げ切り勝ち。
上記の条件面でも上位入選が見込める数値となっており、洋芝でパワーの必要とされる事も相まって、馬場状態が悪い中での勝ち切りが一定の評価に繋がるのではないか。
▲単穴 アスクワイルドモア
デビュー戦から3戦こなしてから初勝利を挙げたものの、初戦、2戦目を2着2回と大きく崩れる事はなく、過去3戦全て北海道の地で走っていた事もあり、ここでは経験の上積みも期待出来るだろう。
当記事は馬番確定前の内容の為、枠の利を活かし勝ちきる可能性のある、藤岡佑介騎手の「エーティーマクフィ」などにも注目しておくと良いだろう。