【第72回 安田記念】過去データから見えた買うべき推奨馬
東京競馬場 1600メートル(芝)で行われる3歳以上オープン戦
当レースはマイル路線の馬以外でも、「高松宮記念」出走組や海外GⅠ組など様々なタイプの馬が好走した例のあるレース。
過去に「ロードカナロア」や「モーリス」、「グランアレグリア」などが秋以降のレースでも活躍していた。
下半期のGⅠレースの勝ち馬を占う大事な一戦ともなっているかと思われる。
今回も過去10年の結果を元に考察していきたいと思う。
Contents
東京競馬場適正が鍵となるか
過去10年の3着内馬30頭中21頭は東京競馬場開催の重賞にて勝ち星を挙げた経験のある馬であった。
直近5年はこの傾向が顕著に現れており、3着内馬15頭中14頭がこの条件に当てはまっていた。
2018年の勝ち馬モズアスコットのみこの条件外ではあったものの、この馬も2勝クラスでの東京競馬場勝利実績があった為、東京競馬場適正が非常に重要なのではないかと考えられる。
前哨戦の勝ち馬は走らない!?
過去10年の前走別成績を見ていきたい。
GⅠ組が最も高い3着内率となっており25.0%となっている。
特に注目すべきは、前走国内GⅠ勝利の臨戦馬だ。
こちらは1着1頭、2着2頭、3着2頭、4着以下2頭と破格の入線率(3着内率71.4%)となっている。
海外のGⅠ勝ち馬もこれと同様に1着1頭、2着1頭、3着1頭、4着以下3頭と高い入線率(3着内率50.0%)となっている。
前走がGⅠで勝利した馬に関しては鉄板と言っても過言ではないだろう。
しかし、前哨戦に位置づけられる「読売マイラーズカップ」や「京王杯スプリングカップ」の勝ち馬に関しては、全17頭出走して3着2頭となんとも頼りない結果が続いている。
これが、題目にしている前哨戦の勝ち馬は走らないの理由である。
基本的には前哨戦負けている馬の巻き返しの方が期待出来るという事を覚えておきたいレースとなっている。
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末脚勝負の展開になりやすい
過去10年の勝ち馬の前走で国内のレースに出走していた馬に限るが、9頭中7頭は前走の上り3ハロンタイムがメンバー内2番手以内であった。
東京競馬場自体が広いコース形状と、長い直線が特徴的なコースである為、好位差しや追い込みが決まる事もしばしば。
しっかりと脚を溜めて最後に爆発させるようなタイプが、当レースでは優勢傾向にある。
前走上り3ハロンタイム2番手以内の馬の3着内率が30.0%に対し、3番手以下の馬は13.2%と倍以上の差が出ている事から、切れ味の鋭い馬の方が有利な傾向であることがおわかり頂けるだろう。
牝馬優勢か
過去10年の結果を見ると牝馬の出走頭数は17頭と非常に少ないが、その中で6頭の3着内入線馬が出ており3着内率35.3%と高水準。
それに対して牡馬・せん馬の3着内率は16.8%となっている。
特に牝馬の中でも注目したいのが、既にGⅠとなっている牝馬だ。
グランアレグリア、アーモンドアイ、アエロリットなど、2年連続の3着内入線などといった好走を見せている。
既にGⅠ勝ちを経験している牝馬はより注視していきたいところだ。
以上の内容とデータを元に当レースの推奨馬を挙げていきたいと思う
推奨馬
◎本命 カフェファラオ
全てにおいてデータ的に好走に合致すると言っても過言ではない。
ダート馬だが、ここで勝っても何ら不思議ではない。
マイルという距離でハナを主張して粘りを見せられたら何とも言えない結果になるだろう。
しかも東京は雨という事で天候もこの馬に味方する可能性が否めない。
ここは本命におくのも面白いのではなかろうか。
以上の内容から本命としたい。
〇対抗 イルーシヴパンサー
前走「東京新聞杯」1着からの臨戦馬。
負かした相手が「ファインルージュ」というのも大きい。
その「ファインル-ジュ」は前走、桜花賞馬「ソダシ」に負けはしたものの0.3秒差。
それと同様のタイム差で勝った当馬は走破タイムでも「ヴィクトリアマイル」のそれを上回っているので、開催時期が違うと言えど評価せざるを得ない。
ここは対抗評価で。
▲連下 ナランフレグ
前走「高松宮記念」1着からの臨戦馬。
前走GⅠ勝ちの馬の3着内率が非常に高く、この馬が食い込んでくる可能性は非常に高いと考えられる。
ここまで惜しいレースが続く中、初の重賞勝ちがGⅠという偉業を成し遂げた。
その実力は晩成型と見て今が充実期にあると見て間違いないだろう。
ここは単穴評価で。
「ダノンザキッド」「シュネルマイスター」
前者はデータ的に対抗評価とした「イルーシヴパンサー」と同等の評価ではあるものの、ここ最近はデビュー時ほどの勢いがなく、やや頼りない面もあり評価を落とした。
ここで評価を一転させるような好走を見せられるか否かで、今後の評価が変わってくるのではなかろうか。
ここは△連下評価で。
後者は前走海外での出走。
海外からの臨戦馬に筆者自身良いイメージがなく、データも勝ち星を挙げていない馬は馬券に絡まないと言っている。
しかし、今回の面子では一番人気必至かといったメンバーとなっているので、今回は敢えて☆注意評価としたい。
実力的に申し分ないのだがデータ面では来ないと言われている以上過度な期待はしたくない。
ただ、当レースの一番人気の3着内率は80%と高水準な為、この馬が一番人気になる様であれば、軸にしても良いかもしれない。
以上の内容とデータを元にご自身の予想の参考にしてみてはいかがだろうか。
安田記念の過去データ
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