【第70回 阪神大賞典】過去データから見えた買うべき3頭

阪神大賞典2022競馬予想

阪神競馬場 3000メートル(芝)で行われる4歳以上オープン戦

昨年の覇者ディープボンドが飛躍の年となったりと、長距離戦線の主役級が集うレース。
過去を見るとえげつない数字が出ているレース。

何がえげつないかと言うと、単勝1番人気馬が過去36年で1着20頭、2着8頭、3着4頭、4着以下4頭(3着内率88.9%)と恐ろしいほどの安定度を見せている事だ。

昨年と一昨年に関しては7着となっていたが、このデータは無視出来ない。
この様な内容と共に過去10年の傾向から考察していきたいと思う。

長距離実績が重要
過去10年の3着内馬の30頭中29頭は、2200メートル以上のJRA開催の重賞にて、4着内入線経験のある馬であった。この経験のない馬は1頭しか馬券に絡んでおらず、軽視しても問題なさそうだ。

前走から見て取れる脚質・位置取りも重要
「先行馬」・「差し・追い込み馬」共に条件が違ってくるが、簡単にご紹介したいと思う。
まずは先行馬から。

先行勢は、前走の最終コーナーを9番手以上の位置取りで、3着以内に入線している馬は、28頭いたのだが、その内11頭が馬券に絡んでおり、勝率17.9%、3着内率が39.3%と高水準であった。

対して、4着以下の馬は44頭いたのだが、その内5頭しか馬券に絡めず、勝率は0%となっており、3着内率が11.4%とボチボチな感じであった。

対して後方勢は、前走の最終コーナー通過順位が10番手以下で、着順に関わらず勝率が15.2%、3着内率が42.4%と高水準を叩き出している。先行勢と違い求められる条件が少ないにも関わらず、勝率がほぼ同率で3着内率が上回っている事がわかる。

要は後方勢を有力視しつつ、先行勢で前走3着以内の馬を探していく事で、ある程度的中に近づけるのではないかと考えられる。

前年以降でGⅠ出走経験のある馬が優勢
こちらは過去8年のデータになるが、GⅠ出走経験のある馬であれば極端な大負け。(最下位など)といった結果が出ていない限り、3着内率が51.4%と高水準。

これらのデータも気にかけておく必要があるだろう。
GⅠ出走経験のない馬や、大敗した経験しかない馬であれば、前走3着以内入線を果たしていないと厳しい内容になるといったデータがあった。

前走距離も重要。
まずは下記のデータをご覧頂きたい。

過去8年の前走1800メートル以下からの臨戦馬の戦績
1着0頭、2着0頭、3着0頭、4着以下8頭
勝率0% 3着内率0%

過去8年の前走2000~2500メートル以下からの臨戦馬の戦績
1着8頭、2着7頭、3着6頭、4着以下33頭
勝率14.8% 3着内率38.9%

過去8年の前走2600メートル以上からの臨戦馬の戦績
1着0頭、2着1頭、3着2頭、4着以下20頭
勝率0% 3着内率13.0%

と、この様に中距離以下の臨戦馬は馬券に絡んだことがない。
そして、2000~2500メートルからの馬が最も馬券に絡んでいる。

これは、致し方のない事かと思う。
何故ならGⅠ戦線を主戦場とする有力馬の集まるレースは2600メートル未満に集中しているからだ。

古馬の中・長距離の主要レースは2000~2500メートルが非常に多い。

そこに向けて準備している馬がほとんどで、天皇賞春以外で3000メートル級の長距離など、当レース以外出走ローテーションを組むことがあまりないからだ。

以上の内容から当レースの推奨馬を挙げていきたいと思う。

◎本命 ディープボンド
昨年の有馬記念でエフフォーリアの0.1秒差2着。後方からの猛追を凌ぎ切れずではあったが実力は十二分に見せたと思う。
ここでは特に何も言う事はなく、圧倒的人気になる事も想定されるがそれに応える結果を見せてくれるのではなかろうか。
ここは本命で。

○対抗 キングオブドラゴン
近走2000~2200メートルで好調を維持している当馬。
データ的にも申し分なく、5歳となりより円熟味を増してきた為、ここでは主力級の戦いを見せてくれるのではなかろうか。
他馬との兼ね合いを見ても文句のつけどころがなく、先週のジャックドールの件もあり、ここでも度肝を抜く馬が現れてもおかしくないと考えられる。
ここは対抗で。

▲単穴 マカオンドール
こちらは長距離戦線の雄。距離適性は申し分なく力強い競馬を見せてくれるのはないかと思われる。

本命に推した「ディープボンド」に土を付けるとしたら、この馬か対抗の「キングオブドラゴン」だろうと想定される。
こちらはデータ的に、対抗馬よりも合致する面が弱かったため、単穴までの評価としたい。

「トーセンカンビーナ」「ユーキャンスマイル」

前者は長距離をよく使われており、距離には慣れている。
その為、レースの勝手は十分に理解していると思われる。
長距離戦では思わぬ馬の台頭がある為、この馬にも十二分にチャンスはあると考え△連下評価で。

後者はGⅠ戦線の常連。
ここではGⅠ級の相手は少なく、過去に菊花賞3着の実績もある。
この相手では巻き返しがあっても驚きはない。
7歳と高齢ではあるが、硬さはなくまだまだやれるとの調教内容もあり、ここでは☆注意評価としたい。
これらの内容を上記のデータと共にご自身の予想の参考にしてみてはいかがだろうか。