【第52回 高松宮記念】過去データから見えた買うべき3頭
中京競馬場 1200メートル(芝)で行われる4歳以上オープン戦
当レースは過去に秋のスプリンターズステークスを制し、香港スプリント連覇を成し遂げたロードカナロアなどの最強のスプリンターを輩出している。
昨年覇者のダノンスマッシュはロードカナロアの産駒として日本競馬に確実に爪痕を残している。
こちらのレースも過去10年の結果よりレース傾向を考察していきたいと思う。
過去の傾向を見るとここまでの対戦相手やレースも注視したい
過去10年の勝ち馬の内9頭は、前年の9月以降に開催されたGⅠもしくはGⅡ短距離レースにて3着以内の戦績を収めていた。
それらの経験から、強い相手との接戦を制し上位入賞を果たしている馬にしかチャンスはないと考えられる。
前走傾向
過去10年の成績を見ていくと、前走が香港の海外レース出走馬が最も成績が良いようだ。
3着内率が全ローテーションの中で一番高く、休み明けも関係なく走れるという事が証明済みといったところだろう。
次いで、阪急杯・シルクロードステークスからの臨戦馬が好成績を収めている。
こちらはいずれも勝ち馬の成績が素晴らしい。
どちらからの臨戦馬でも勝利していれば3着内率50%以上と信頼度が高い。
一方、オーシャンステークスからも臨戦馬は多いがこちらは勝ち馬で1頭も馬券に絡んでいないという結果が出ている。
馬齢にも注目したい
こちらは過去10年で4~6歳で9勝を挙げており、7歳以上は厳しい結果が出ている。
7歳以上は勝ち馬こそ1頭出ているものの、2着・3着は0頭。勝率が最も高いのは5歳。
3着内率は、ほぼ横ばいとなっており甲乙つけがたい。
基本的には5歳を主軸に4~6歳で馬券を組むことがセオリーとなりそうだ。
脚質もかなり重要
先行力の強い馬が勝ち切る傾向が強いレース。
1200メートルという短距離なので当然と言えば当然なのだが、改めてみてみるととんでもない差が出ていた。
1400メートル以下のオープンクラスのレースでの戦績が非常に重要となる傾向にあり、下記のデータをご覧頂きたい。
4コーナーを4番手以内で通過し勝利した経験のある馬
1着9頭、2着5頭、3着6頭、4着以下65頭
勝率10.6% 3着内率23.5%
4コーナーを4番手以内で通過し勝利した経験のない馬
1着1頭、2着5頭、3着4頭、4着以下84頭
勝率1.1% 3着内率10.6%
と、この様に2着、3着に関しては大差ないものの、勝つ馬(軸馬)といった点で探すのであれば、経験がないと話にならないレベルで差が出ている。
血統も気にしたい
近年の成績はミスタープロスペクター系が非常に強い。
過去5年の内4頭の勝ち馬を輩出している。
これは、短距離の怪物ロードカナロアが種牡馬入りした影響もあるだろう。
父キングカメハメハはキングマンボ系で元をただせばミスタープロスペクター系だ。
出走馬を見てその産駒が居た場合は積極的に選んでも良いかもしれない。
以上の内容から当レースの推奨馬を挙げていきたいと思う。
推奨馬3頭
◎本命 レシステンシア
メンバー内屈指の実力。
前走香港スプリントからの臨戦過程も好ましい。
ここでは圧倒的な力を見せつけて勝つのではないだろうか。
血統系に関してはサンデーサイレンス系統に属するが、今回ミスタープロスペクター血統の有力馬がほぼ見受けられない為、ここは鉄板でこの馬を推したい。
今回は文句なしの本命で。
○対抗 グレナデイアガーズ
幼さは残るものの前走圧勝からの距離短縮。
ここまでは若さもあってか、鞍上の思い通りにレース展開が運べなかった事もあり、この馬の特性を活かした短距離でなら。
といったところだろう。
データ的にも悪くなく、この馬のスピードを活かす競馬が出来れば変わり身があっても不思議ではない。
ここは対抗で。
▲単穴 メイケイエール
この馬も中々に気難しいところがあるが、前走では良化したイメージ。
前回の内容がブラフでなければ今回この馬が勝っても不思議ではない。
データ的にも「シルクロードステークス」を勝っての臨戦という事で好印象。
ここでも主役級の活躍を見せるのではなかろうか。
ここは単穴で。
「サリオス」「ライトオンキュー」
前者はこれまでマイル路線を主軸に戦ってきたが、今回更に距離短縮を試みてきた。
こちらも香港からの直行組でデータ的にも良い。そして、初のスプリントとなるが、折り合い面を気にせず戦えるところが面白くなりそうだ。
最内枠でスタートしハナを切れば、これまでと違う姿を見せてくれるかもしれない。
ここは△連下評価で。
後者は昨年同レースで大敗しているが、鼻出血によるもの。
前回の雪辱を晴らすためにも良い競馬をして欲しい。
ここは筆者の期待感も込めて☆注意評価をつけたい。
以上の内容とデータを元にご自身の予想の参考にしてみてはいかがだろうか。