【第29回 マーチステークス】過去データから見えた買うべき3頭
中山競馬場 1800メートル(ダート)で行われる4歳以上ハンデオープン戦
過去10年の当レースでは1番人気が1着1頭、2着1頭、3着1頭、4着7頭(3着内率30.0%)と拍子抜けの成績だ。
不思議な事に6番人気が3勝を挙げており単独トップだ。
8番人気も2勝を挙げており荒れる事必至のレースではなかろうか。
こちらも過去10年の傾向を探って考察していきたいと思う。
Contents
前走出走レースと着順に注目
前走レースがJRAの重賞に出走していた馬の戦績が面白いので紹介したい。
まず、過去10年での3着内率は17.6%とこれと言って目立った数字ではないものの、その中で4勝を挙げている事に注目したい。
しかも、この内3勝は前走のJRA重賞で10着以下の大敗馬だった事に注目したい。
更に3着内率も25.0%と高水準で、一体全体どうしてこのような事が起こるのか。といった様な内容だ。ここがハンデ戦の難しさでもあるといった事が象徴されるかの様なデータだ。
もう一点注目したいのはこちらだ。
オープン特別組。
こちらも4勝を挙げており、前述のJRA重賞出走組とあわせて8勝を挙げている。
しかし、こちらは対照的に5着以内に入線した馬から14頭の3着内馬を出している。
それ以下の戦績は2頭しか馬券に絡んでいない。
よって、重賞組は大敗した馬から、オープン特別組からは順当に勝ち上がってきたか、掲示板は確保する実力が必要という事になりそうだ。
この辺りで上手く格上との力関係が均等化されるのだろうか。実に興味深い結果だ。
馬齢ごとの好走例
ここでは4歳があまりよろしくない結果が出ていた。
過去10年の馬齢ごとの成績を調べてみると、6歳が勝率・連対率・3着内率の全てで単独トップであった。
しかも、2015年以降は7年連続連対と圧倒的。
直近5年では7歳以上の馬から1着1頭、2着1頭、3着2頭、4着以下16頭と3着内率が20%にも及ぶ。
反対に4歳馬はこの期間16頭出走したが、全て馬券圏外となっており思わしくない結果が続いている。
一番人気で出走した馬ですら馬券に絡めずにいた為、4歳馬は取捨選択を慎重にした方が良いかもしれない。
馬体重にも注目
過去10年の出走馬の馬体重を見てみると、なんと530kg超の大型馬が最も勝率が高い。
2019年には572kgで出走したサトノティターンが勝つなど、巨躯をいかしてパワーのある走りをする方が良いのだろうか。
次いで500kg~529kg未満の馬が好走しており、馬格が小さくなるほど、好走率が落ちている。
これは何の因果関係か、データでこういった数字が出てしまっている以上、馬格の小さい馬は軽視せざるを得ないのかもしれない。
脚質にも注視
前走の最終コーナーを通過する際、3番手以内で走っていた先行力の強い馬が優勢という結果が出ていた。
こちらは過去8年分のデータにはなるが、この8年の全ての勝ち馬にこちらの条件が当てはまっていた。
以上の内容を元に当レースの推奨馬を挙げていきたいと思う。
推奨馬3頭
◎本命 メイショウハリオ
前走GⅠ出走7着。
大敗とまではいかないが、ここでの実力を示したことと、馬格の大きさなど諸々含め、データ的にも問題ないと判断したい。この相手で勝てなければという思いで陣営も出走させてくるだろうと想定出来る。
ここは本命評価で。
○対抗 アイオライト
前走大敗後の出走となる。斤量も前走から据え置きで比較的軽ハンデとなる。
これが吉と出るか。
馬格以外のデータは合致しており、ここでの変わり身もあり得る。
デビュー時のような強い勝ち方を知っている分、ここでも何かを見せてくれるのではないかという期待感も否めない。
ここは対抗評価で。
▲単穴 ブルベアイリーデ
前走東海ステークスよりの臨戦馬。
実績や安定感で言えばこの馬だろう。
少しデータとは逸脱するが、この馬の安定感を無視する事は出来ない。
ここで最高のパフォーマンスを店、ダート界の主役に躍り出るか。
馬齢も6歳となり、ここでのデータはこちらが唯一合致する。
ここは単穴評価で。
「オメガレインボー」「ダノンスプレンダー」
前者はここまでGⅢクラスで単穴指定の「ブルベアイリーデ」のように安定的な結果を残してきた。
ここまで勝ち切れてはいないものの能力上位は間違いないだろう。
ここは△連下評価で。
後者は前走オープン特別組で、1着入線からの臨戦。データ的にも非常に優秀である。
しかし、やや相手が強いかもしれないという理由で評価を下げた。
今回は☆注意評価で。以上の内容と上記のデータと共に、ご自身の予想の参考にしてみてはいかがだろうか。