【第27回 マーメイドステークス】過去10年のデータから見えた買いたい頭

阪神競馬場 2000メートル（芝）で行われる牝馬限定3歳以上オープンハンデ戦

当レースは1番人気がここまで不調続きで7年連続1番人気が1着を逃している。

過去10年の3着内馬の半数以上を占める17頭が6番人気以下であった事も踏まえ波乱の傾向が強いレースと言えるだろう。

ハンデ戦ならではの難しさが垣間見えるレースとなりそうだが、過去の好走例を元に今回も考察していきたいと思う。

コース適正に注視したい

まずは下記のデータをご覧頂きたい。

阪神競馬場芝コースで勝利経験のある馬の戦績

1着10頭、2着5頭、3着7頭、4着以下44頭
勝率15.2％　3着内率33.3％

阪神競馬場芝コースで勝利経験のない馬の戦績

1着0頭、2着5頭、3着3頭、4着以下73頭
勝率0％　3着内率9.9％

と、この様に阪神競馬場での勝利実績のあるなしで大きな差が生まれている事がわかる。

上記のデータをご覧頂ければおわかり頂けるように、勝ち馬は全てこの条件に当てはまっており、この経験のない馬の勝利は過去10年一度もない。

一昨年の1番人気「エアジーン」が5着、昨年の1番人気「ソフトフルート」が8着などと、心もとない結果となっている事から、いかに阪神勝利実績が重要かがおわかり頂けるかと思う。

この経験のない馬は相手までにした方が賢明だろう。

ローテーションにも注目したい

前走からの間隔別で成績を見てみると、直近の5年に限っては中4週以上の課Kん格で挑んだ馬が好成績を収める傾向にある。

直近5年の3着内馬15頭中13頭が中4週以上という結果からもおわかり頂けるように、連戦傾向の強い馬よりしっかりと休養を挟んだ馬にチャンスがあると考えても良いだろう。

しかし、更に5年遡ると中3週以下の馬が好走していた過去もあり、3着内馬15頭中11頭が中3週以下というデータもある。
直近5年のデータを参考にするか、それよりも更に過去の5年を参考にするかで、大きく予想の仕方が変わってくる。

筆者は直近の傾向を重視する為、前者の内容で今回は進めていくつもりだ。

特筆すべき点は、近年傾向を見ると中12週以上の馬が非常に好相性。
10頭出走して、1着2頭、2着1頭、3着2頭、4着以下5頭と50％の3着内率を誇っている。
これは見逃せないデータではなかろうか。

馬齢と実績にも注視したい

4歳馬に関しては、実績関係なく好走しやすい傾向にあるが、5歳馬以上に限っては「重賞で連対経験がある」といったデータがある。

よって、4歳馬は特に重賞実績は気にせずとも良いが、5歳以上はその辺りも加味して取捨選択した方が良いだろう。

条件戦からの馬に好機

過去10年の出走馬のローテーションを見ると、3勝クラスもしくは2勝クラスのレースからの臨戦馬が最も多くなっていた。

3着内馬も30頭中17頭が条件戦からの馬となっており、軽斤量を活かしてここで勝ち星を挙げる馬も少なくない。

逆に前走重賞組の勝ち星はなく3着内率もオープン特別組や3勝クラス、2勝クラス組よりも低くなっており頼りない結果となっている。
よって、昇級初戦の馬などが狙い目のレースと言えるだろう。

こういった側面も持ち合わせている事から荒れる重賞として、幾度と高額配当が飛び出しているのであろう。

以上の内容とデータを元に当レースの推奨馬を挙げていきたいと思う

買いたい馬

◎本命　クラヴェル

前走「日経新春杯」8着からの臨戦馬。

こちらは本命とするが、あくまで馬券圏内が最も堅いと考えられる馬としてだ。
データ的な好走例に多く合致しており、実力も申し分ないと考える。
1着はなくとも2着、3着には食い込んでくるであろうことを想定し、馬券の軸として考える分には申し分ないだろう。
よって本命評価とする。

〇対抗　トウシンモンブラン

前走「テレ玉杯」1着からの臨戦馬。

今回51キログラムと非常に軽斤量で、ここでの好走も期待が持てる。
筆者的には頭として考えても良いかなとさえ思っている。
好位での競馬で勝ち星を積み重ねているので、位置取りさえ間違えなければ、今回は斤量の恩恵で簡単に勝ち切る事も考えられる。
ここは対抗評価で。

▲単穴　ウインマイティー

前走「メトロポリタンステークス」4着からの臨戦馬。

データ的に非常に好相性で、本命、対抗馬と並んでの同率1位だ。
しかし、一部その上記の馬と比べ不安要素もある為、敢えて評価を落とした形になる。
斤量54キログラムが頂けなく、ここではその部分で評価を落とさざるを得ない。
基本的に50キログラム、51キログラムの馬の好走例が多い為、敢えてここは単穴としたい。

「ラヴユーライヴ」「リアアメリア」

前者は前走「愛知杯」12着からの臨戦馬。

直近のレースでの勝ち鞍は昨年の「立雲峡ステークス」だ。
これは阪神競馬場の3勝クラス（芝）での実績であり好走条件にも合致している。
前走が重賞である為、頭として選ぶにはやや厳しいデータとなるが、3着内と考えれば話は別。
ここでは好走出来る可能性を大いに秘めている為、△連下評価で。

後者は前走「府中牝馬ステークス」17着からの臨戦馬。
デビュー戦で阪神（芝）を勝っており、ここで復活する可能性もなくはない。
デビュー初期以降の戦績から評価を落としている今が狙い目かもしれない。
ここは☆注意評価で。

以上の内容とデータを元にご自身の予想の参考にしてみてはいかがだろうか。

マーメイドステークスの過去データ

G3マーメイドS過去データ

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