【第24回 東京ジャンプステークス】過去10年のデータから見えた、買いたい馬

東京ジャンプステークス予想

2022年6月25日に東京競馬場3110メートル(芝)で行われる障害3歳以上オープン戦

上半期最後の東京競馬場で開催される締めの重賞として知られる障害競走。

過去には夏に休養を挟む有力馬(オジュウチョウサンなど)も、上半期最後の一戦としてここを使うなど、有力馬が出走してくる傾向のあるレースだ。

スタミナ勝負になりやすい当レースの過去の傾向から今回も考察していきたいと思う。

>>東京ジャンプステークスの過去データ

単勝人気に注目

まずは下記のデータをご覧頂きたい。

過去10年の1番人気の成績

1着3頭、2着2頭、3着0頭、4着以下5頭
勝率30.0% 3着内率50.0%

過去10年の2番人気の成績

1着1頭、2着0頭、3着1頭、4着以下8頭
勝率10.0% 3着内率20.0%

過去10年の3番人気の成績

1着3頭、2着1頭、3着0頭、4着以下6頭
勝率30.0% 3着内率40.0%

過去10年の4番人気~6番人気の成績

1着1頭、2着4頭、3着6頭、4着以下18頭
勝率3.4% 3着内率37.9%

過去10年の7番人気~9番人気の成績

1着0頭、2着2頭、3着2頭、4着以下25頭
勝率0% 3着内率13.8%

過去10年の10番人気以下の成績

1着2頭、2着1頭、3着1頭、4着以下37頭
勝率4.9% 3着内率9.8%

この様に1番人気は2頭に1頭が馬券に絡むという結果が出ているが、その他2番人気は2頭のみ馬券圏内、3番人気は4頭が馬券圏内という結果だ。

上位人気の馬でも3着内率が50%以下といった数字が出ているので、堅く収まりがちな障害レースでは余り信頼度の高いものとは言えない結果となっている。
馬券を組む際は上位人気だけでなく、穴馬にも気を配りたいところだ。

好走する枠は1枠

過去10年で勝ち馬が出ていないのは2枠のみ。

あとは1枠~8枠(2枠除く)それぞれ1勝もしくは2勝ずつとまばらに勝ち馬が出ている。
好走率が最も高いのは1枠で3着内率が50%となっている。

有力馬がこの辺りの枠を引けたなら積極的に軸として狙ってみても良いかもしれない。

その他は3枠と6枠が約30%の3着内率をマークしており、4枠が最も低い5.9%となっている。上述の通り上位人気が然程信用できない為、不人気馬でも1枠の馬は1頭は抑えておいても良いかもしれない。

前走のグレードにも注目

過去10年の3着内馬30頭中17頭は前走障害オープンクラスからの臨戦馬であった。

重賞組みよりも好成績を収めており、重賞常連の顔ぶれよりも危険な存在と言えるだろう。

出走頭数も圧倒的に多く過半数以上を占めている。

その中でも3着内率は、「中山グランドジャンプ」組の26.3%に次ぐ26.1%と高水準となっている。

基本的には下記の重賞2つと障害オープンからの馬で考えても問題なさそうだ。

「京都ハイジャンプ」

1着2頭、2着1頭、3着0頭、4着以下9頭
勝率16.7% 3着内率25.0%

「障害オープン」

1着6頭、2着7頭、3着5頭、4着以下51頭
勝率8.7% 3着内率26.1%

「中山グランドジャンプ」

1着1頭、2着1頭、3着3頭、4着以下14頭
勝率5.3% 3着内率26.3%

注意したいのが、上記3レース以外の重賞組で「阪神スプリングジャンプ」からの臨戦馬は、1頭も馬券に絡んでいない為、過度な期待は禁物と言えるだろう。

馬齢にも注目

過去10年の勝ち馬10頭の内6頭が4歳馬と5歳馬から出ている。

いずれも3勝ずつと分け合っており、高齢馬が活躍するイメージがある障害レースだが、ここは若い世代が中心と考えても良さそうだ。

基本的に荒れる様相のあるレースとなっているので、実績よりもデータに則った予想が的中の近道になりそうではある。

以上の内容とデータを元に当レースの推奨馬を挙げていきたいと思う

推奨馬

◎本命 ゼノヴァース

馬名 ゼノヴァース
生年月日 2017年1月7日
調教師 小林真也 (栗東)
通算成績 19戦5勝 5-1-1-12
前走 障害4歳以上OP 1着

前走障害オープン1着からの臨戦馬。

データ的に好条件が揃っておりここでも主役級の活躍が出来るのではなかろうか。

ディープインパクト産駒という事でスタミナ懸念もあるかと思うが、前回勝った距離と前々走の5着で距離的な不安はあるかもしれないが、筆者はそういった不安は然程必要ないかと考えている為ここは本命で。

〇対抗 エイシンクリック

馬名 エイシンクリック
生年月日 2014年3月3日
調教師 坂口智康 (栗東)
通算成績 30戦6勝 6-2-7-15
前走 阪神スプリングJ 1着

前走「阪神スプリングジャンプ」1着からの臨戦馬。

ローテーションの不安要素はかなり大きいが、それを差し引いても余りあるくらいの勢いと実績で、ここは無視できない存在ではないかと考える。

単純な実力通りの結果となるのであれば、この馬が勝つ事になんの不思議もない。
よって、ここは対抗評価で。

▲単穴 エコロドリーム

馬名 エイシンクリック
生年月日 2014年3月3日
調教師 坂口智康 (栗東)
通算成績 30戦6勝 6-2-7-15
前走 阪神スプリングJ 1着

前走「京都ハイジャンプ」4着からの臨戦馬。上述した通り「京都ハイジャンプ」からの臨戦馬の勝率が最も高く、今回唯一の臨戦馬となっている為、何かしらの一発がある事も頭に入れておきたい。

惜しいレースが続いているが、人気を落とすような戦績の馬の巻き返しも十分にあるレースなので、ここは単穴評価で。

「マイサンシャイン」「タイキフロリゼル」

前者は前走「中山グランドジャンプ」9着からの臨戦馬。

こちらも唯一の「中山グランドジャンプ」組という事で無視出来ない存在だろう。
データを見る限りここは切ってはならないのではないかと考える。
よって、ここは△連下評価で。

後者は前走「三木ホースランドパークジャンプステークス」1着からの臨戦馬。

こちらは単穴に選定した馬に同レースで勝利。
ローテーションの関係で評価を落としたが、こちらもオープン特別からの臨戦過程で差はない。
4歳好走データがアドバンテージとなれば。
ここは☆注意評価で。

以上の内容とデータを元にご自身の予想の参考にしてみてはいかがだろうか。

執筆
森山 悠人(37)
生粋の競馬好き。
原則、毎週重賞レースを過去のデータに基づき「買うべき馬」を当ブログにて執筆。
過去、万馬券の的中実績は数知れず。
ホームは大井競馬場、船橋競馬場。

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