【秋華賞2021】考察・予想・推奨馬
阪神競馬場 2000メートル（芝）で行われる3歳（牝）オープン戦
当レースを制覇した牝馬は競馬界に激震を与えた名牝として語り継がれているものが非常に多い。
アーモンドアイ、ジェンティルドンナ、デアリングタクトなどの歴代最強クラスの牝馬が勝利してきた。
今回はソダシなど注目馬もいるが、ここまで一貫して京都競馬場で開催していたものが、阪神に変わりどう影響が出るか。
傾向分析を過去10年のデータから探っていきたい。
過去10年と過去5年で様相が変わりつつあるが、オークス直行組は変わらず有力候補として挙げられるが、直近5年では2016年にGⅢに昇格した「紫苑ステークス組」。
それ以前は「ローズステークス組」が中心となっていた。
直近5年では前者からの馬が5連対中と絶好調。より多くのデータを取る場合、近年の傾向の変化に注意が必要だろう。
所属厩舎別に見ると、やはりと言ってはあれだが、栗東が圧倒的優位を誇っている。
下記の過去10年のデータをまずご覧頂きたい。
■栗東所属馬
1着9頭、2着7頭、3着9頭、4着以下81頭
■美浦所属馬
1着1頭、2着3頭、3着1頭、4着以下66頭
ご覧の通り出走頭数が栗東の方が多いものの、3着内率のパーセンテージを見てみると、栗東所属の23.6％に対し、美浦所属は7.0％と大きな差が見られる。
しかしながら、直近3年では「桜花賞」「オークス」のいずれかで掲示板圏内で、前走も同様の結果を残している美浦の馬に関しては、3年連続連対している。こ
の結果から安易に美浦の馬だからと言って切るのは安直と言えるだろう。
着順の話が出たので、ここで前走の着順にも触れていきたい。
当レースで3着以内の30頭中28頭が、前走で5着以内の結果を残していた。
前走6着以下の馬は、ほぼ来ないと見ても良いだろう。直近の「紫苑ステークス」組もこの内容であれば全て4着以下に沈んでおり、過度な期待は禁物。
最後に各所で触れてはいたが、春の二冠「桜花賞」「オークス」の話だが、こちらで連対していた馬にも注目して欲しい。
三冠レースに出走した馬で1着の経験がある馬は、勝率45.5％という強烈な実績を残している。
三冠レースで勝ち切れる実力のある馬が勝利をもぎ取れるのだろう。
最高着順が2着の馬に関しては、当レースでの勝利はないものの、3着内率は54.5％と凄まじい戦績を残している。
この二つに当てはまる馬は信頼度が高いと言えるだろう。
しかし、春の三冠の2つ。こちらに出走しながらも5着以内に入れなかった馬は3着内率が、4.9％と非常に厳しい現状、素質馬であっても切り候補筆頭になってしまうだろう。
それに対し、春の二冠に未出走の夏の上り馬が3勝を挙げている事から、ステップアップで上々の仕上がりを見せた馬は要注意だ。
以上のデータを踏まえ推奨馬を挙げていきたいと思う。
推奨馬
◎本命 ユーバーレーベン
前走オークス直行組で優勝馬という事で、距離的にもデータ的にも特に問題ないと見る。
所属が美浦となっているが、過去のデータ的にも連対するに値する裏付けが取れている為、問題視する必要はないだろう。
ここに来ていよいよ凄みを見せてくる事が予測される当馬の走りに注目したい。
ここは本命で。
○対抗 アンドヴァラナウト
前走はローズステークスと、近年の傾向とは逆行した馬を対抗とした理由は、今回は阪神競馬場での開催、また福永騎手が「桜花賞」「オークス」をリードしたファインルージュでなくこちらに騎乗するという事は…と、勘ぐりたくなる要素や、夏の上り馬と何かを起こしそうな直感と、データ的にも申し分ない事から対抗馬として挙げたいと思う。
▲単穴 ソダシ
桜花賞の勝ち馬。
史上初の白毛のGⅠ馬として話題をさらった美しい馬だ。
オークスの結果で中距離は厳しいかと思われたが、札幌記念で古馬相手に堂々とした走りを見せ勝利を挙げている。
ここでも主役級ではないかと考える。
しかし、やはり距離的な不安は拭えないので、この評価とさせて頂く。
「アカイトリノムスメ」「アールドヴィーヴル」「ファインルージュ」など気になる馬は多数いるが、ここまで拮抗した相手が多いと、好みの問題にもなってくるだろう。しかし、実力は申し分ないので相手として選ぶのも良いのではなかろうか。
筆者も枠が確定し次第、対抗・単穴候補を変更するかもしれないが、ご自身の参考にしてみてはいかがだろうか。
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