【産経賞オールカマー2021】考察/予想/推奨馬
中山競馬場 2200メートル(芝)で行われる3歳以上オープン戦
秋競馬の古馬中距離重賞の初戦となる当レースは、秋の中距離GⅠ制覇を狙う馬が集約される事で、注目の集まるレースとなっている。
今回も過去10年のデータを元に傾向分析していきたいと思う。(2014年は新潟競馬場開催)
まずは、秋のGⅠ戦線に向けて休養を挟んだ馬と、夏からの上り馬の傾向を探っていきたいと思う。
ここから本格始動する有力馬が多数出走開始する為、非常に重要なデータとなっている。
端的に言うと、休養明けの馬が圧倒的優位となっている事を最初に伝えておこう。
中9週以上の馬が過去10年全勝と、夏からの上り馬からは1勝も挙げる事が出来ていない。
連対した馬も夏からの上り馬では1頭しかおらず、休養を挟みしっかりと力をつけつつ調整してきた馬が1着、2着を1頭を除き独占している。
また、前走GⅠ出走の中でも「宝塚記念」組が優勢となっている。
過去10年で13頭出走しているが、1着4頭、2着2頭、3着2頭と3着内率が61.5%と非常に信頼度の高いデータが出ている。
また、前走海外GⅠ出走組は4頭中2頭が連対している事から、前走G1組を中心に考えていけば良いというデータが出ている。
年齢別に見ていくと、3歳馬は1頭のみの出走で、着外に沈んでいるため読みづらい。
余程の実力がない限り無視しても良いだろう。
好走例は4歳と5歳である。
この年齢から8勝を挙げており、中心と考えても良いだろう。
6歳以上の1着馬は人気に推された2011年のアーネストリーの様な、時代を席巻した超一級の馬だ。
6歳馬の入線頭数は全27頭中、4頭と少ないが全て連対している為、一線級の馬は外さない方が懸命だろう。
また、乗り替わりの馬は割引が必要だろう。
2015年のロゴタイプや、2017年のモンドインテロ、2019年のレイデオロ。これらが乗り替わりで臨み、4着以下と1~2番人気に推されたものの結果を残せなかった。
最後に実績による勝ち鞍についても見ていきたい。
現在の当レースは夏の上り馬よりも、休養明けの実績馬が結果を残していると冒頭で伝えたように、既に重賞勝鞍のある馬や、GⅠレースで優勝馬に対し0.5秒差以内で入線した経験のある馬が大多数を占めている。
上記の内容から当レースの好走が予想される馬をピックアップしてみた。
推奨馬
◎本命 レイパパレ
当馬は上記の宝塚記念組で3着入線の実績と、大阪杯を制した実績のある馬だ。
前走もクロノジェネシスの0.5秒差で3着。しっかりと休養も挟んでおり、引き続き鞍上も川田騎手とデータ上では文句の付け所のない一頭。
ここは本命に推したい。
○対抗 グローリーヴェイズ
当馬は今年で6歳となるが、去年のジャパンカップでアーモンドアイの0.3秒差の5着。
そして前走香港のGⅠ「QE2世C」で2着と健闘しており、実力、実績共に対抗馬として推すに申し分のない馬だろう。
長期休養明けでこの秋競馬に勝負をかけてくるのではないかと予測される。
▲単穴 ウインマリリン
日経賞を今年の春に制し、そのひとつ前のレースでも6着ではあるが、1着アリストテレスと0.4秒差と決して悪くない成績だ。
近走の中山中距離で大崩れする事がなく、鞍上も変わることなく来ている為、ここで上位入選を狙い次の試金石にしたい。
この他にも期待出来そうな馬は、距離延長に不安はあるが「ラブリングアレー」などもチェックしておくと良さそうだ。
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