【スプリングステークス2022】過去データから見えた買うべき3頭
中山競馬場 1800メートル(芝)で行われる牡・牝3歳オープン戦
今回71回目となる歴史のある皐月賞トライアルレース。
近年は皐月賞直行組も増え、レースの展開自体が様変わりしつつあるが過去10年の結果より、考察をしていきたいと思う。
人気に注目していきたい
過去10年の人気別戦績なのだが、1番人気の3着内率が異常に高い。
10回走って9回が馬券に絡んでいる。
これは9割という事で、三連単や三連複の軸馬としては鉄板だろう。
しかし、重要なのは、勝率が低いという事だ。
10頭中9頭が入線しているにも関わらず、勝率は2割と勝ち切れていない。
つまり9頭中2頭しか1着を取れていないという事だ。
しかし、3番人気から3頭(3着内率50%)5番人気から2頭(3着内率30%)の勝ち馬が出ており、全体の半数を占めている。
3~6番人気まで範囲を広げると、7頭の勝ち馬が出ておりこのレースの傾向的に1番人気を軸に据えた上で、2~6番人気で勝負する事で、ここまでかなりの高確率で三連単や三連複を的中させられたことになる。
データ的に見ても当日のオッズに注意して見ていきたい内容ではなかろうか。
2勝馬メインのレース
過去の実績を見ていくと3勝馬が不甲斐ない結果を出している。
ここまで勝利を積み重ねてきた実績馬にも関わらず、勝率は9.1%となっており微妙な数値だ。
しかし、3着内率では他を圧倒する驚異の63.6%となっており、上述の様に1番人気で3勝馬となれば、軸馬としてはかなりの信頼をおけるのではないか。
基本的には出走頭数も多いせいか、2勝馬から勝ち馬が多数輩出されている。
昨年と一昨年に関しては1勝馬が奮闘していたので、近年傾向を見ると1勝馬、2勝馬からいくのが妥当だろう。
出走馬の戦績も要チェックだ。
前走成績が鍵
何故かと言うと、とんでもないデータがあるからだ。
下記のデータをご覧頂きたい。
前走着順4着以内の馬の成績
1着10頭、2着10頭、3着10頭、4着以下71頭
勝率9.9% 3着内率29.7%
前走着順5着以下の馬の成績
1着0頭、2着0頭、3着0頭、4着以下32頭
勝率0% 3着内率0%
いかがだろうか。
この様に前走着順が5着以下の馬にはノーチャンスというデータが出ている。
これは、偶然とは言えないほどの必然とも言えるデータではないかと考えられる。
直近のレースで上位入選出来ない馬は、馬券に絡む事すら許されない非情なデータが出ている。
出走回数が多すぎる馬は切る
何故なら、過去10年の3着内馬30頭中27頭は、全てキャリア5線以下であったからだ。
6戦以上の馬は3頭しか馬券に絡む事が出来ず非常に苦しい状況下にある。
これも上記と同様、使われ過ぎている馬はほぼ来ないといった様な内容となっているからだ。
ここまで来れば切ってはいけない馬と、切るべき馬の傾向がかなり掴めてきたのではなかろうか。
最後に
重賞組と1勝クラス組を優先的に選びたい
過去10年の3着内馬30頭中26頭は、上記からの臨戦馬からとなっている。
特に前走GⅠ組は3着内率50%と破格。それに次いで1勝クラスの3着内率25.0%となっている。
単純な3着内率だけで言えば、オープン特別クラスからの臨戦馬も27.3%と優秀だが、連対を一度もしておらず、3着馬しかいないのが気になる。
この辺りを気にして見ていけば、自ずと選定すべき馬は見えてくるかと思う。
以上の内容から当レースの推奨馬を挙げていきたいと思う。
◎本命 アライバル
年明けの京成杯からの臨戦馬。
ここまで新馬勝ち、GⅢ2戦で2着と4着。そろそろ勝ちが欲しい所。
2000メートルも走れることを前走で証明出来たので、今回は200メートル距離短縮で勝利をつかみ取れると考える。
前走もなかなかの強者が揃っていた為、ここの相手でも十二分に戦えると判断し、ここは本命としたい。
○対抗 ソリタリオ
前走後方から伸びては来たものの、0.0秒差のタイム差なしで2着。
本命馬とは逆に距離延長が吉と出る可能性がある。
しかし、ここまでマイルでしか走っていなかったため、この距離が果たして適正の範囲に収まるのかが未知数。
少し矛盾していると思われるかもしれないが、この距離が適正であった場合は、前走の内容が大きくプラスに働く為、ここは対抗としたい。
▲単穴 オウケンボルト
ここまで大崩れする事なく、順当に上位に食い込んでいる。
クラスが上がっても特に問題なく上位争いをしている為、ここでも一発あってもおかしくない。
距離は問題なくこなせるため、前走・前々走より距離が短くなった事で、少し展開が早くなる事が懸念点。
それを除けば上位争いは可能なのではと考えられる。
ここは単穴評価で。
「ドーブネ」「アルナシーム」
前者は単純に前走GⅠである事と、相手関係を見た中でも実力は上位と見られるためだ。
もしかしたら距離がここでは長すぎる可能性もあり、過大評価は出来ないが一発があってもおかしくない馬だ。
ここは△連下で。
後者はその前者の「ドーブネ」に朝日杯フューチュリティーステークスで先着している為、ここでは実力最上位クラスかと思われる。
過去の重賞での成績がやや不安要素として残る為、ここでは☆注意評価としたい。
これらの内容を上記のデータと共にご自身の予想の参考にしてみてはいかがだろうか。